沿革 物事の移り変わり

1⃣ 発足当時

当倶楽部は、カイニョにこだわり、付き合い、充実を願って、一層カイニョ風土を地域に根ざし、発展させることを意図して活動する。

カイニョの有無や老若男女を問わず誰でも参加できる組織。またカイニョとの関係を前世代に通じて、楽しみ交流する。

2⃣ 現在

倶楽部員は高齢化、少子化、子供達とは別居、カイニョの管理ができない状況であり、後世にカイニョを継承することがだんだん難しくなっている。

生活様式の変化により、カイニョは、無くても快適な生活が出来るようになった

過去の屋敷林の役割

1・ 強い風や冬の風雪から家を守ります。

風か強く吹く方向に沢山の木を植えた。

2・ 夏の暑さや冬の寒さを和らげます。 日影があると涼しい

茅葺の屋根 茅(ススキ、チガヤなど)で葺(ふ)かれた屋根 今では、ほとんど見なくなった。チューリップ公園内の旧中嶋邸

3・ スンバや小枝は囲炉裏や風呂焚きの貴重な燃料として使われた。スンバ拾いは、子供たちの大切な役割だった。

4・ 家を建てる木材や生活道具の材料に使われた。 女の子が生まれると、嫁入り道具の材料にとキリの木を植えた。

5・ 実のなる木を植えて食料とした。おやつの少ない時代には、一番の楽しみ。 (カキノキは、非常に折れやすいので親からいつも注意されていた)

これからの屋敷林 (屋敷林の果たす役割)

美しい景観や住みよい地域・郷土を作る事。その為には、木を大切にし、切った後には新しく植え、育てる必要があります。

1・ 美しい景観づくり

2・ 空気をきれいにします CO2を吸収しO2作ります。(光合成により酸素をつくります)チリやほこりを幹や葉っぱに取り込む働きがあります。

3・ 砺波平野全体の風を弱める働きがあります。

風上側では木の高さの5倍、風下側では木の高さの20倍離れたところまで風をよわめる働きがあります。

4・ 安らぎと潤いを与えてくれます。

フィトンチッドの効果

●体をリフレッシュさせます

●動物の屍骸枯れた木などの臭い匂いを消します

●人に悪い影響を与える病原菌の発生を防ぎます。

●木はフィトンチッドという体にいい成分を発散します【毎日が森林浴】

5・ 身近な生物の生殖場所になります

6・ 歴史的価値があります。  

〇  フィトンチッドとは フィトンとは植物、チッドとは細菌やカビを殺菌して、害虫を寄せ付けないという意味

〇  光合成とは 植物が日光を利用して二酸化炭素と水からデンプンを作り、酸素を放出すること。酸素は、私たちが呼吸するときに利用されます。

〇  最近、石油の使い過ぎにより空気中に二酸化炭素が増えています。

二酸化炭素は熱を逃がさない性質があり、地球の温暖化が心配されています。植物の光合成をおこない二酸化炭素を吸収ので、地球温暖化防止に役立っています。

〇  屋敷林を残していくことで住みやすい環境がつくられる。(必要)

◎現在のカイニョの良さ

1・暑さから守る

2・CO2をO2に(二酸化炭素を酸素に変える)

3・風から家をまもる

4・癒し

5・森林浴

6・多くの生き物との共生

7・綺麗な景観(風景)外から見ての安らぎ

8・自然の仕組みを学べる(情操教育の場)

9・先人の知恵を学べる(自然と共に生きてゆく(共生)智恵がある)。

10・歴史的価値がある。